ふるめも

アニメ、アニソン、ラノベ、イベントなどの感想、レビュー的なもの。

「キラプリおじさんと幼女先輩(3)(電撃文庫) / 岩沢藍」感想・レビュー

個人評価:★★★★☆

「今日から二人で、共同生活をしてもらいます♪」プレイヤーの頂点を決める全国キラプリ大会の地区予選がいよいよ開幕!希望に胸を膨らませ博多の予選会場に臨んだ翔吾と千鶴。しかし、二人の前に九州最強の幼女先輩が立ちはだかる!翔吾と千鶴は「協力モード」―ペア枠での出場に望みをかけるが、プライドが邪魔してか噛み合わず…。そんな二人を見かねた「わくわくらんど」の店員、會田さんの導きで、アイドル養成所で同棲生活をすることに!?さらに千鶴の口から衝撃の告白が!二人は最大の試練を乗り越えることが出来るのか―?

 孤高の『一桁』プレイヤー、全国ランキング9位の幼女先輩・林檎を相手に翔吾と千鶴が協力モードでの予選抜けを競う第3巻。

 過去の出来事をきっかけにソロプレイヤーとなった林檎と、今の翔吾・千鶴の対比によるストーリーはややありがちではあったものの、1,2巻の内容や掘り下げてきた関係性を活かした熱い展開となっていました。若干スポ根みたいになっていましたが各キャラクターの成長とその過程は非常に魅力的で作品の、そして作者の熱量にとても引き込まれます。

 こういったゲームのランキングでは最大効率のコーデとフルコン+高精度が当たり前になると思っていたのでノーマルコーデ統一でランキング入ったりしているのが今まで若干気になっていたのですが、今巻で1曲のノーツ3000以上、16分音符と6連符が連続で出てくる、といった描写があり少しなるほどなあとなりました(笑)。しかし"ソロで2人分叩いた9位"に対して全パーフェクトと全力の連打で10ポイント差となると今後の展開が厳しそうですね。

 一区切りついた巻であり続きが出るかだいぶ際どい感じですが、そこそこ人気はある気がするし全国編を楽しみに待ちたいと思います。