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Just Because!(ジャストビコーズ)5話「Rolling stones」感想・考察

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©FOA/Just Because! 製作委員会

【前回】4話「Full Swing」感想・考察はこちら

【次回】6話「Restart」感想・考察はこちら

Just Because! 5話「Rolling stones」

絵コンテ:林直孝小林敦
演出:林直孝、古賀一臣
作画監督:平山祥子、後藤麻梨子、坂本ひろみ、福井麻記、関口雅浩、山村俊了、小澤円、日高真由美、加藤久美子
総作画監督:てつお

 コンテ演出の林さん、見る度にびっくりしちゃいますがMAGES.の林さんとは同姓同名の別人ですね。作監おおすぎぃ。

あらすじ

あの日、葉月から陽斗に告げられた返事は、「ごめん、付き合えない」だった。直後は強がってみたものの、陽斗の気持ちは少しも晴れないまま短い冬休みは終わる。それは、大晦日に自分の気持ちを美緒に言いかけた瑛太もまた同じ。何の解決もないまま、三学期初日を迎えてしまう。
一方、葉月は陽斗からの告白のことで、美緒に相談を持ち掛けていた。生まれてはじめてされた告白。突然のことで咄嗟に断ってしまったことを葉月は気にしていた。もっとちゃんと考えて返事をするべきだったのではないかと……。
美緒はそんな葉月に、今の気持ちを陽斗に伝えてあげるのがいいと思うと答えていた。
その日の夜、陽斗のもとに葉月からLINEが届いた。明日、少しだけ時間いい?(公式HPより)

 前回の終わりを受け閑話といったような今回。

 物語としての進行は少ないもののそれぞれのキャラクターにとって重要な一話になったと思います。

 それではそんな第5話を振り返りつつ感想を書いていきます。

感想・振り返り

3学期の始まり、それぞれの日常
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©FOA/Just Because! 製作委員会

 今回はグループ「えのすい」より個々に注目した描写が多かったですね。

 こういった学園恋愛モノでは高校1年や2年を舞台にしたものが多く3年がメインになっているのは珍しいです。受験があることや卒業という明確な別れが近いこと、コミュニティが形成されきっていることが多い等、物語の舞台としては描きにくいものです。

 その点このアニメは学友内で分かれている就職、進学という進路を会話に反映させ、予備校等での勉強描写を最大限抑えることで見せたい物語をしっかりと見せています。

 前回の終わり方が終わり方なので露骨ではなくとも「えのすい」のメンバー同士が微妙に避け合っているため、それぞれの仲間内での描写ばかりになっていて良いですね。

 これはどのアニメでも仕方ないことですがよほど好きではないとサブキャラクターは覚えきれないものなので公式HPWikipediaで情報をおさらいしておくと良いでしょう。

サブキャラクターにより進む物語
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©FOA/Just Because! 製作委員会

 特定のメンバー間の関係が重要なアニメで、メイングループの乱れや停滞の際に外的要因でどれだけ物語が進むかというのは重要な要素の一つだと思います。

 今回は一番ショックを受けているだろう相馬がメインで草野球や家族内での話がありましたが、後ろめたさが残っている夏目も学友との触れ合いが描かれていてそれぞれの気持ちの整理、前へ進むためのきっかけになったのではないでしょうか。

 そして、勿論全員が同じような描写で気持ちを整理しても面白くないので瑛太と森川は少し違ったアプローチで描かれています。

瑛太と小宮

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©FOA/Just Because! 製作委員会

 そこで瑛太に対しては小宮の登場です。

 前回の記事でも少し書きましたが、恐らく転校してきてからあまり交友関係を広げていないであろう瑛太にとって小宮は他の友人にはない多くの属性を持っている存在でしょう。

 まだ瑛太と夏目以外とは特筆するような絡みがないため物語全体として見ると印象が薄い小宮ですが、瑛太にとっては十分な存在感を持っていることが分かりますね。

 小宮は写真関係もあったりで適当な気持ちで瑛太を探し回っていたと思いますが、とても良い子だと思うので瑛太の元気がないことに気付きちょっと元気付けるためのヘラヘラに切り替えて(?)一緒にいてあげたんだと思います(??)

 小宮ってちょっとした感情の機微とかにも敏感そうですよね。まだ全然何も分からないけど僕は小宮が大好きになってしまっています。

森川と夏目
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©FOA/Just Because! 製作委員会

 そしてもう一人、この雰囲気の中心になっているような森川の相談相手は夏目です。

 中学時代の関係がない森川が夏目に相談することでよりグループに馴染むための1つのポイントとしても見れますが、単純に相馬の話だからでしょう。

 この2人あまり仲が良いって訳でもないので特に夏目みたいなキャラはもっと仲良くなりたいと思っていそうですが、夏目からすると森川は「好きな相手をフッた子」となるので若干微妙な立ち位置ですね。

 しかし話し合い自体はしっかりと行い、森川の気持ちの整理に加え森川と夏目の関係性を掘り下げる良い描写だったと感じます。

 同じく「えのすい」である依子の描写が少なく今回もバスの中で会話していただけでしたが、事情を知っている第三者みたいなのも必要そうなのでそういう立ち位置なのかな~とか思っておくことにしましょう。

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 瑛太と夏目はバスの中で一区切りつき、森川のメールにより次回は森川と相馬もまた動き出しそうですね。

 ところで個人的に気になったのはこのシーン。

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©FOA/Just Because! 製作委員会

 瑛太は2話で既に上叡大学の推薦をもらっていると言っていたけれど買ったのはその上叡大学の赤本で、誰に宛てたものなのでしょうか。

 夏目に対してちょっと後ろめたさはあっても謝る時に赤本渡すはさすがにちょっと違うよなあって感じですし。

 単純に周りがセンターセンター言っていて自分も少し勉強するか!となったのかもしれませんがバスでの夏目との会話の時に夏目が聞いてきたのを誤魔化しているの引っかかってよく分からないんですよねえ。まああの時は謝る流れに向けての雰囲気もあったと思いますが…。

 次回以降何か出てくるようなら気にしていきたいです。

追記:そもそも買った赤本が上叡大学のものではありませんでした(笑)。次回の記事でその辺りも軽く触れています。

 

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